小豆島で暮らし、はたらく。

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会社員

食卓に届く前の、
おいしさを考える。

福田祐梨さん

安田食品工業 株式会社

スーパーで何気なく手に取った食品。
その「おいしい」の裏側には、たくさんの試行錯誤がある。
小豆島で佃煮や惣菜づくりを続ける安田食品工業で、商品開発と品質管理を担当する福田祐梨さんも、その一人だ。

研究室に所属する福田さんの仕事は、新しい商品の試作と品質管理。
おいしさだけではなく、保存性やコストも考えながら商品を形にしていく。
一方で、日々製造される商品の検査を行い、安全に届けられる状態かどうかを確認する役割も担っている。

「食品に関わる仕事がしたかったんです。」そう話す福田さんは埼玉県出身。

管理栄養士の資格を持ち、これまでも食品メーカーや食品関連企業で働いてきた。転職活動を進める中で届いた一通のスカウトメール。その送り主が、小豆島にある安田食品工業だった。当時は小豆島との特別な縁があったわけではない。けれど、新しい環境で挑戦したいという思いもあり、移住を決意した。

埼玉から小豆島へ。

距離にすると600キロ以上離れている。
不安もあったが、暮らし始めると大きな変化を感じたという。満員電車で片道1時間かけていた通勤は徒歩10分になった。通勤時間が減ったことで、自分の時間が増えた。
その一方で、家に大きなクモが現れるような島暮らしならではの出来事にも驚いたそうだ。現在の仕事で難しさを感じるのは、これまで触れてこなかった専門知識を学び続けること。

食品添加物や微生物、殺菌技術など、新しい知識が次々と必要になる。それでも、試作した商品を食べた人から「おいしい」と言ってもらえた時は嬉しいと話す。商品開発では、「こんな商品がほしい」という漠然とした要望からスタートすることも多い。

その言葉をヒントに配合を考え、何度も試作を重ねながら形にしていく。研究職というと一人で黙々と作業するイメージを持つ人もいるかもしれない。しかし実際には、製造現場や他部署との連携も欠かせない。安田食品工業の研究室には20代から60代まで幅広い世代が在籍し、わからないことがあれば気軽に相談できる環境があるという。

新しい商品を考えること。

品質を守ること。

どちらも誰かの食卓につながっている。

福田さんの仕事は、食品づくりの裏側で「おいしい」を支える仕事だ。
そしてその積み重ねが、長く愛される商品の未来を少しずつつくっている。

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